オレオレ住宅ローン理論

住宅ローンには色々あるが、まず大きな分類として、固定金利型と変動金利型がある。
説明するまでもないが、固定金利型は返済期間を通じて、金利は一定だ。変動金利型の場合は世の中の経済情勢に従って、定期的に(半年毎や毎月)金利が見直される。一定期間固定金利型というハイブリッドタイプもあるが、面倒なのでここでは無視する。
固定金利と変動金利のどちらを選ぶべきかについては、様々な意見がある。金利が低いとそれだけ返済額が少なくて済む。契約時点においては、固定よりも変動のほうが金利が安いのが普通だが、変動だと金利が上昇するリスクがある。「長期固定で毎月の返済額を固定するのが安心」という意見は根強い。
すごく単純に言えば、固定-変動の金利差を越えて金利が上昇するようなら固定が得で、それほどは金利が上昇しなければ変動が得。じゃあ確率的にはどちらのほうがよりあり得るのか?
ここでオレオレ住宅ローン理論では「もし自分が銀行だったら」と考えてみる。
オレが銀行だったら、同じだけの金額を貸すのであれば、固定か変動かによらず、同程度のリターンを期待する。なので、この時点では確率的には固定と変動には損も得もない。
しかし銀行と個人のリスク許容度を比べると、普通は個人のほうが許容度は低いので、これだけだと個人は固定のほうを選びがちだ。そこで悪いオレは「だったら固定のほうはちょっと利益を多めに積んでしまおうか」と考える。
ということで、借りる側にとっては、確率的には変動金利のほうがお得、ということになる。
このアイディアを金融機関に勤める友人を含め、何人かに話したことがあるんだけど、いまいち正しいとも間違っているとも明確な答えが返ってこない。誰か突っ込んでくれ。